解剖学的嗅ぎ煙草入れの十人十色

美人を形容する言葉に、「閉月羞花」というものがあります。
「そのあまりの美しさに月は隠れ、花は恥じらう」とかそんな意味だった気がします。
ところで、美人のことを指す言葉には、ほかにも「花」と言ったりします。
「華がある」「高嶺の花」とか言いますし。
ここで、1つの図式が成り立つことが分かります。
それは、「美人」と、その美人に対して恥じらう「花」の関係です。
もちろんここで「美人」も「花」も女性のことです。女性の一形態だとでも思ってください。
さて、その「美人」と「花」を比較してみましょう。
まず、美しさについて比べます。
ここで、美しさは見る立場によって変わらない、不変で、絶対的なものだとしましょう。
すると、「美人」は自らが美しいことを知っていますから、他に対して恥じらったりしません。
しかし、「花」は「美人」のことを美しいと認識しているので、恥じらうわけです。
ここから、「美人」は「花」よりも美しいことが分かります。
では、「美しさ」ではなく「可愛らしさ」について考えましょう。
私は、「美しい」は女性の容姿を形容し、「可愛い」は女性の容姿だけでなく言動も形容する言葉だと思っています。
「可愛い」の方が範囲が広いことに留意していただきたい。
ここでは、「美人」と「花」のどちらが一体「可愛らしい」のでしょうか。
「美人」は、他の女の美しさを認めたりはしません。自分が美しいと知っているからです。
「花」は、自分もまた可憐に咲く1つの花でありながら、「美人」の美しさを認めています。
私は、これを考慮すると、少し遠慮気味の「花」の方が「美人」より可愛いように思えてならないのです。



まとめれば、ここに「大和撫子」の真髄を見つけたり、といったところでしょうか。
ここにきっと『萌え』があるんでしょうね。



ところで。「なでしこ」といえば。
西尾維新の『化物語』というライトノベルに、「なでこ」という女の子が登場していた気がします。
最初この名前を目にしたときは、「何だ、今時しっぽに「子」がつく名前はないだろう」と思ったものだった。
しかし、私のその思いは漢字を見た途端に180度変わった。
「なでこ」は、漢字では「撫子」と書くのです。
なでしこ。
この漢字が「なでしこ」とも呼べることに気が付いた時、私は表現できないような衝撃を受けました。
何て可愛らしい名前なんだ、と。
これこそ正に「大和撫子」じゃあないか、と。
やっぱり、名前って大事なんですねー。



無駄話が長くなりすぎました。
改めましてご無沙汰しております。村上です。
さて、先日コンクラーヴェが行われました。
今年度からの新体制を発表します。



副会長 佐藤聖地人
会計 鎌田想司
部長 村上友哉(笑)

以上です。
これから気を引き締めていきます。
よろしくお願いいたします。