解剖学的嗅ぎ煙草入れの意思

Q.『源氏物語』の一番最初の巻名は『桐壷』ですが、一番最後の巻名は何でしょう?
A.夢浮橋


さて、今テンションがおかしくなってマース。うふふ。あっはっは。ククククク…げらげら。
なーんか楽しくなってきたんで、リレー小説でも書こうと思いますー。
繋げたければ繋いでください。
放置プレーのようなら私はテイクオーバーゾーンを越えていつまでもはしりつづけます。
「お師匠さん、天竺が見えてきたよ!」
「何を言ってるんだねキミィ。天竺ならいつだって見えていたよ……心の中にね(ドヤッ」


自分で書いててなんですが意味不明です。支離滅裂です。
でも別にこのままでもいい気がしてきました。
だって、一番大切なもの、それはね、愛。


と、いうことでー! 
小説の書き出しはラブコメにしまーす!
うっわーお前がラブコメとかないわ―とか言わないでください。あ、やっぱ言ってくれていいや。それが私の糧になる。


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 教室を出て部室に着くと、鞄に便箋が挟まっているのを見つけた。丁寧な字で「親展 観音崎燈大様」と書かれている。
部室に一番乗りに着いたので、今は俺のプライベートな時間だ。誰もいないし、開封することに決めた。
それに。
「親展」とある。
これはつまり、俺にしか手紙の中身を見られたくないってことだろ。すると……何だ、その、
まるでラブレターみたいじゃないか
あわてて便箋の裏面を見る。差出人の名前が書かれているかもしれないからだ。しかし、何も書かれていない。
「誰が宛てたかは中身を見ろ……ってことか」
一人で呟き、周りを確認しながら、そっと便箋を開封する。
便箋には、宛先同様丁寧な柔らかみのある字で、こう書かれていた。


「拝啓 元気かな。なかなか君に会う機会がないので手紙の文面で挨拶させてもらう。
実は、僕は今そこそこ危険な状況に立たされている。否、「僕は」というより、「僕たちは」だ。そして、「そこそこ危険」というより「大ピンチ、窮地に立たされている」といっても過言ではないかもしれない。
ともかく、具体的なことはここでは何も言えない。他人に見られるかもしれないからね。
君に良心というものがごく僅かでもあるのなら、それをフル稼働させて私のいる生徒会室に来てほしい。
それじゃ、待ってるよ。
               浮橋 夢乃

追伸
ところで、手紙で知らせたのには意図があったんだ。
だって君、これの表紙を見た瞬間、「これはラブレターだ」なんてことを思わなかったかい?
残念だったね、ラブレターじゃなくて。まあ、気を悪くしないで頂戴。
僕からの精一杯の茶目っ気なんだから。」


 読み終わった瞬間、思わずため息が出た。
よりによって、浮橋さんからだとは……
浮橋さんとは、中学時代からずっと同じクラスであった。高校二年生の今年度になって、別々のクラスになってしまったのだが。
だから、割と仲がいい。少なくとも俺はそう思っている。
実際、今でも一番打ち解けて話せる異性は浮橋さんだ。
でも、問題がある。彼女はちょっと、いや相当変わっているのだ。
大体一人称が「僕」である。そんな女子がどこの国にいるか。
他にも、考え方は変わっているし、物言いもストレートだ。
ほかにも変わっているところはいくらでもある気がするが、そんなこと本人には口が裂けても言えないし、言ったら口を裂かれるだろう。
今は生徒会の副会長として頑張ってるって話を聞いてたけど……、「窮地に立たされている」なんて、何があったんだろう?
彼女のことだから、ただの悪ふざけかもしれないが、それでも気になるものは気になる。
今日は部活は早引けさせてもらうか。
俺は生徒会室の方へ足を走らせた。


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 生徒会室の前に着いた。
2回ノックして、ドアを開ける。
「失礼します。2年8組の観音崎です。浮橋さんはいらっしゃいますか?」
すると、正面の椅子が、黒塗りで大きな背もたれと肘掛の付いた、まるで校長先生が座るような立派な椅子が、くるっと回転した。
「思ったより早かったじゃないか」
大きな椅子座ってティーカップを啜っている浮橋さんが、こちらを見て微笑んだ。
浮橋さんは、一般的に言われるところの「美人」に位置する。それは衆目が認めるところだ。
烏の濡れ羽色のように黒くて、背中までかかっている髪。
端正な顔立ちに、思わず見惚れてしまうほどまぶしい笑顔。
しかし、そんな彼女に恋人がいない(できない)のは、いうまでもなくその濃い性格の為である。
「いや、まあ、それはお前が「大ピンチだ」なんて柄にもないこと書いて寄越したからだろ」
「うん、それはそうだね。でも実際、ピンチなんだよ。こうして今僕と君が話していられることさえ奇跡な位だ」
「で、さっさと教えろよ、その「ピンチ」の内容ってやつを」
「そうだね、でもものには手順ってものがあるからさ。ところで君、「能力」なんて高尚なものを持っていたよね?」
「え? ああ、まあ最近は使ってないけど――」
話し終える前に、俺の両腕は背中の後ろに麻縄で結ばれていた。
「お、おい……?」
俺が話している間に、浮橋さんが目にもとまらぬ速さで俺の手を縛り上げたのだった。
「おい、これは何のまねだよ、いったい!」
「いや、じゃあ君の腕がなまっていないのか、今一度見せてもらおうかな、君の「能力」を」
浮橋さんは僕の問いには答えない。
そして、そう言うが早いか、彼女は俺の腹にその拳を、勢いよくぶつけた。
ドォォォン!
その華奢な肉体からは想像もつかないほどのダメージが、俺の下腹部を襲う。
俺は思わず呻き声をあげた。
「ぐ……ふっ……縛りつけた相手に本気でパンチするとか……」
しかし彼女は悪びれもしない。
「いや? 申し訳ないと思うよ? だって僕の能力は「重力操作」、この可愛い右手からヘビー級ボクサー並みのパンチを繰り出すことなんて、いとも簡単にできることだもの」
そういって彼女は、もう一発俺の体に正拳突きをする構えをとる。
あわてて第二波から逃げようとする俺。
「え……? 嘘でしょ……う、浮橋さん?」
「ふふっ、嘘だと思いたい?」
そう言って彼女は、勢いよく右腕を振り下ろした。

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その刹那…

「一戦…交えるか!?」

ドヤドヤの能力者・ザ・クロウ、督が現れた。

督は激怒した。

かの正体不明(仮称:邪知邪知暴虐の王タクロスを除かなければならぬと決意した。督には慟哭のセイジ・ノヴァがわからぬ。督は、人類の営みの牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して永遠なる深淵より降臨した。けれども邪悪に対しては、人一倍に低防御力であった。きょう=クリスタリス黎明督はノイエスヤールを出発し、野を越え山越え、十里はなれた此のシラクスの大魔術市(序列23位)にやって来た。督には創りし者も、母も虚無形態《ホロウ》。女房も無い。十六の、内気な妹と宿命の二人暮しだ。この我が信組なる肉体の片鱗は、村の或る律と肩を並べた男気な一牧人を、近々、花婿として迎える事になっていた。結婚式も間近かなので存在し得ぬ地に時刻む。督は、それゆえ、花嫁のイシェョウやら支配者たちの宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、大いなる品々(序列23位)を買い集め、それから月と星の加護を受けし、それはそれは古き都の大路をぶらぶら歩いた。督には竹馬の幻影があった。アベスターである。ノーラムの刻は此のシラ神龍クスの市で、石工〜翼が夢を掴む場所〜をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが退屈しのぎである。歩いているうちにトゥスダ=ス・暴走覚醒式形態は、まちの真実を怪しく思った。ひっそりしている。運命の歯車は預言書に従い日も堕ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜白虎のエボンのたまものばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。ノンキな優しき『獣』督も、だんだん理解できぬ領域への畏怖になって到来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、弐年まえに此の邪血神市に到来た−刻(トキ)−は、夜されど皆がコラールをうたって、まちはニギヤ=クァ天君であった筈――否、、と<触媒(カタリスト)>した。若い衆は、首を振って預言なかった。しばらく歩いて憐れな存在と成り果てし老爺に逢い、こんどは死してなお、語勢を終わり無く何処までもして<触媒(カタリスト)>した。老爺は答えなかった。督はリスョウ・テでロスウ=ヤの剣の継承者カ=ラーダアサルトをゆすぶって<触媒(カタリスト)>を重ねた。老爺は、火焔《ひ》の眼を持つウァ・トゥスリス=ドラグニウム闇黒王をはばかる低声で、わずか預言た。
「王様は、守護聖女ヒトを殺します。」
「なぜ屠るのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、何者もそのような虚像、42通りの名を持つ悪心を持っては居りませぬ。」
「夥しくの人を殲滅(コロ)したのか。」
「漆黒と純白、悪と善の象徴ハイ、はじめは王様の臥薪嘗胆を志せしインモ・ウトゥムスコ教皇聖下を。それから、御自身のお世嗣ドラゲリオンを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、異界の主コウゴ=ウさまを。それから、賢臣のフーコーペリスー陛下を。」