読むだけでクイズが強くなるコラム

優しいフリした彼女が 素敵な晩餐もてなさった
そっと口に含むと [笑み]


やっほー! やほー! Yahoo!
どうも、こんにちワンダーフォーゲル。村上です。


さて。
中世ヨーロッパでは毒殺が横行していたらしいです。
気に食わないやつ、出世するのに邪魔なやつ、そういうやつは皆次々と、もう。
毒殺しまくりです。
なんて怖い時代でしょうか。
当時ポピュラーだった殺し方が、食事に毒を盛るというもの。
いやー。怖い怖い。
実は銀食器を使うのは、この時代の名残なのです。
銀は毒と化学反応を示しますから。
殺菌作用もありますしね。今でも有りますね、銀イオンの洗剤。

童話『白雪姫』では白雪姫が毒りんごを食べて仮死状態に陥ってしまいますが(こういう言い方をすると身も蓋もないですね)、背景にはそういったこともあったのかもしれません。
なお、このお話の中で白雪姫は「王子様のキス」で目を覚ましますが、これは後世で改変されたものだそうな。
原作では白雪姫が喉から「ウエッ」と毒りんごを吐き出して目を覚ますんだそうで。
王子様の目の前で。
ムードもへったくれもありませんね。
なんとまあロマンティックなアレンジが加えられたものです。


数学者でも毒りんごを食べて亡くなった人がいます。もっとも、この人は自殺ですが。
アラン・チューリングという方です。
この人がまたすごい人だ。
現在のコンピュータの原型である「チューリングマシン」というものを構想しました。
この業績から、コンピュータ科学分野の賞である「チューリング賞」に名を残しています。
また、イギリスの暗号解読班に勤めていた彼は第2次大戦中のドイツの暗号「エニグマ」を解読しています。
当時「解読は絶対に不可能」と言われた暗号、「エニグマ」をですよ。
こいつぁすごい、べらぼうに。
ただこの人はゲイだったんだな、ウホッ。
そのせいで差別を受けて、彼は自殺してしまいます。
青酸カリに漬けた林檎を食べて。


さてこの青酸カリ、アーモンド臭がすることで有名ですが、化学的には「シアン化カリウム」という名前です。
化学式はKCN。Kがカリウム、CNがシアン酸、つまり「シアン化」の部分、の意です。
青酸カリといえば「ペロ・・・これは青酸カリ!!」というコナンのセリフが有名でしょう。
コナン君が舐めたのは青酸カリではなく麻薬らしいですが。
ですよねー。青酸カリなんて舐めたら死んじゃいますよ。麻薬も大概だと思いますが。
コナン君の話が出たので。
コナン君は作中で「アポトキシン4869」という薬を飲まされて小学生に縮んでしまいます。
この「4869」、ホームズの名前である「シャーロック」と掛けているらしいですよ。


で、一応殊勝なタイトルをつけちゃったわけですから。
クイズによく出る毒物の名前をあげておきますか。
まず「テトロドトキシン」ですね。これはフグ毒です。
で、テトロドトキシンが出たからにはイクチオトキシンにも触れておきましょう。
これはうなぎの毒です。
「うなぎが刺身で食べられないのは……」「うなぎ職人が目を悪くしやすいのは……」という前フリも押さえておきたいものです。
あとはトリカブトのアコニチンですか。なお、日本では古くから「附子(ぶし、ぶす)」と呼ばれました。
不細工な女性を「ブス」というのはこれに由来するとか。
自然界最強の毒はボツリヌス菌が持つ、その名もボツリヌストキシンです。
なお、『トキシン』は「毒」の意。


まあこんな感じですか。意欲的な人はウィキペディアの「毒」の項目を参照してみてください。
それでは。
部員のみんなは、明日の合宿で会いましょう!